神奈川県のハードディスクがデータが残ったままオークションで売られたと言うニュースが流れています。
3Tテラが18台とかですね。昔のフロッピーなら200万枚を超える量です。CDなら5,000枚近い数量です。
管理人のPCにも動画関係を扱っているので15テラほどのハードディスクが組み込まれています。
さて、初期化(フォーマット)したはずのハードディスクにデータが残っていたと言うことが不思議だと思う方がおられると思います。
一度使用したハードディスクにはデータが書き込まれます。
ひとつのデータには「データの管理情報」と「データ本体」が書き込まれます。
ハードディスクは「プラッタ」と呼ばれる円盤がデータを記録します。
「プラッタ」には「クラスタ」と呼ばれる小さな保存域がWindowsなら「領域の作成」で大量に作成されます。
データはこのクラスタに「データの管理情報」と「データ本体」が保存されます。
「データ管理情報」とはこのデータはどこそこのクラスタに保存してあると言う様なことで、データにアクセスする情報です。
これが無いといちいちデータを探すのに時間が掛かりますね。
初期化(フォーマット)はこのうち「データの管理情報」だけを削除するだけなので「データ本体」は残っています。
それなのでデータ復旧ソフトを使えば「データ本体」を取り出すことが可能なんです。
完全にデータを消去するのには全クラスタに新たな不要データを全上書きするか、物理的に破壊するしかありません。
皆さんも、パソコンを処分する時に気を付けて下さい。ゴミ箱に捨てたから大丈夫なんてことはゴミ箱にデータを移動しただけです。
ゴミ箱を空にしたからなんてのも「データ管理情報」を消しただけなんですから復活ソフトでデータは取り出せますよ。
管理人は25年ほどパソコンを使っていますが、不要ハードディスクはパソコンから取り外し、全て物理的に破壊して処分しています。